昨日
失恋した。
彼も私のことが好きなんだろうという驕りがあった。
傲慢だったからだろう。
たかをくくっていた。
油断した。
その結果、嫌われた。
もう、関わりたくないと思われた。
それだけが純然たる事実で。
抗いようがない。
戦えない。
降参するしかない。
彼が私を嫌いだという事実に。
事実には勝てない。
いやというほどの存在感で、確とそこにあるのだから。
事実というのものは受け止めるしかないのだ。
事実は解釈によって異なる?
では、解釈こそが事実だろうか。
私の頭では、逆立ちしても都合の良い解釈などできっこない。
事実をありのまま、受け止めているというのは不遜だろうか。
分からない彼の気持ちを噛み砕くために、
彼のことを綺麗に諦めるための理由を、言葉を必死で探している。